真っ直ぐ下にうつむいてしまう時より、 少し、斜め下をむいてしまう時の方が、 気持ちは切ない。

「立ち入り禁止」なんて言葉じゃ抑えきれない、 好奇心と行動力を「いい年になって」も持ち続けたい。

「ピカチュリン」なんて命名、 何か萎えるし勘弁して欲しかった。

日曜日の夕方は、すこし寂しい。 暮れてしまう今日と、終わってしまう休日。 二つのさよならを、内包しているから。

いつでもいいことなら、今片付けよう。 そしたらその分、新しいこと始められるから。

人は消耗品じゃない。

夏は暑くて当たり前。 ごちゃごちゃ言わんのッ。

お腹が空いたら、遊び疲れたら、 傷付いたら、淋しくなったら、 そしたら帰っておいで。 ゆっくり休んで元気になったら、 また行ってらっしゃい。 母はあなたの港だから、ね。

あなたの言うことを信じるのは、 あなたが言うことを疑いたくないから。 というわけではないと、信じたい。

「エコな乗り物」をうたいながら、 真夏の公共交通機関は乗客を まるで要冷蔵品のように扱う矛盾。

戦争にルールを作った、 律儀な馬鹿はどこの誰だろう。

大きくなあれ、広くなれ。 本の読み聞かせは、こころの水やり。

白黒つけられない灰色、 割り算の余り、定規で測れない場所。 その中に、ぎゅっと、 ずっと握りしめていたいものがある。

否応なしに、遠くの争い声が聞こえる。 せめて近くの笑い声に、耳を澄ませていたい。

誕生日、おめでとう。 うまれてきてくれて、ありがとう。 あなたの存在が、母の水位を満たしてくれています。

共同作業で生まれる心地よい連帯感が、 作業効率をさりげなく引き上げる。

ただ、あなたの「にこにこ」と「げんき」を守りたい。

何がいいのか、どこがいいのか、 理由がはっきりわからなくても、 「何かいいな」って アンテナが反応した時の直感は、 結構信頼できる。

母語が違うもの同士、 共通の言葉を交わせなくても、 意思が通じ合えたらコミュニケーションは成立だ。

ストレスを受け流せる、 しなやかさが欲しい。

妻のためにも、 我が子のためにも禁煙できなかったのに、 孫のためならと煙草をやめる父のいじらしさ。

「どうせ自分は四捨五入の捨てられる方だ」 ってクサる気持ちを、まずは切り捨てようや。

何かをしても、しなくても、 導火線は一定の速さで燃え進んでゆく。

「大事なつもり」なものが増えすぎて、 「大事」なものが埋もれ気味。

やりたいこと全部やってやる。 くらいの勢いで、多分ちょうどいい。

「信用して」なんて言葉じゃなくて、 わたしを信用させてよ。

生前葬のような 白いドクダミの十字架が消えてゆく頃、 弔いを済ませた潔さを持って、 夏は本腰を入れ始める。